13年後には47万人が「死に場所難民」になる

公開日: 更新日:

 都内で独り暮らしだった長田京子さん(87歳=仮名)はがんを患い、病院に通っていた。長田さんがしばらく朝の散歩の会に姿を見せなかったため、友人が自宅を訪ねたところ布団で亡くなっていた。明らかに病死で、不審なところはなかった。しかし、救急車が呼ばれ、異常死として警察に通報され、検視になったという。

■すでに「望まない死」が増加中

 25年前に全国に先駆けて24時間365日対応の在宅医療をスタート、現在、3つの在宅療養支援診療所を率いる医療法人「アスムス」理事長の太田秀樹医師が言う。

「こうした“望まない”最期を迎える人は珍しくありません。いまは8割が病院で亡くなりますが、最近は医療に支配された病院より、生活の場である自宅や介護施設で亡くなることを希望される方が増えています。しかし、仮にかかりつけ医にお願いしていても、医師が学会や所用で連絡がつかなければ結局、患者さんが思い描いた“死”を迎えることはできない場合もあります」

 そこで「アスムス」では常勤医6人のメーリングリストを作り、当番医師だけではカバーできない場合は、非番の医師がすぐに駆けつけられるよう体制を整えているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出