「睡眠導入剤」は「睡眠薬」と何がどう違うのか

公開日: 更新日:

 睡眠導入剤は、睡眠薬より効き目が弱いイメージですが、実際はどうなのでしょうか? 秋津医院(東京都品川区)の秋津壽男先生が教えてくれました。

「睡眠薬のうち、1時間から3時間しか効かないものを睡眠導入剤と呼んでいます。効き目の強さではなく、持続する時間が違うのです」

 睡眠導入剤は、寝つきを良くするため、寝入りばなに効くようにつくられた睡眠薬。短時間で薬効が切れるので、朝の目覚めはスッキリ。ただし、夜中に目が覚めたら眠れなくなるのが難点です。

 一方、それ以外のいわゆる「睡眠薬」は、効果が5~7時間持続するので、一晩中グッスリ眠れます。ただし、朝まで薬が残っていると、起きられなかったり、午前中ボーッとしたりしがちになるそうです。

「寝つきが悪いのか、それとも夜中に何度も目が覚めてしまうのか。不眠のタイプによって薬を使い分けます。いずれも病院で処方する薬であり、薬局で買えるのはまったくの別物です」

 睡眠導入剤も含めた睡眠薬は、医師の処方が必要で、薬局で買えるのは「睡眠改善薬」と呼ばれます。

風邪花粉症の薬を飲むと眠くなりますよね。市販の睡眠改善薬はこれと同じで、抗ヒスタミン薬の副作用を利用したものです。安全性は高いのですが、処方薬ほど効き目が強くありません」

 不眠で悩んでいるなら、まず市販薬を試してみては?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!