不老不死にまた一歩近づいた医学

公開日: 更新日:

 彼らは、老化した細胞内では、エネルギーを生産するミトコンドリアと呼ばれる器官と細胞核との正しいコミュニケーションができなくなることを発見。これが老化に関係することを突き止め、年齢と共に減少するNADをマウスの細胞に注入することで、細胞の若返りに成功したのです。

 今回の研究では、長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子のひとつである「SIRT1」に着目しています。

 NADはこの遺伝子を活性化させるだけでなく、DNA修復を制御するタンパク質「PARP1」により消費されることが報告されています。

 一方で、PARP1はSIRT1の働きを抑制するタンパク質「DBC1」と普段は細胞内で強く結合しています。

 研究チームはこれらの間にどんな関係があるかを調べたのです。その結果、細胞内にNADが増えればその結合が解け、NADが減れば結合は強くなることが分かったのです。

 つまり、NADの増減は単にSIRT1の働きだけでなく、DBC1とPARP1との結合という形でDNA修復作用にも関係しているというわけです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”