著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

乳がん手術 ほとんどの患者が受けている

公開日: 更新日:

 部分切除と全切除の割合はほぼ半々です。がんがすでに広範囲に浸潤している場合は、全切除が行われます。部分切除は「温存手術」とも呼ばれますが、乳房が完全に温存されるわけではありません。しかし、ある程度は残すことができます。また全切除には、肩が回りにくくなったり、腕がむくんだりといった後遺症が生じやすいのですが、部分切除ならそのリスクも減らせます。しかも、がんが比較的小さいうちは、どちらの手術を選んでも生存率にほとんど差がないことが実証されています。

 ただ、部分切除は「局所再発」が多いのが難点です。がん組織が少しでも残っていると、そこから新たに成長を始めるのです。それを防ぐため、部分切除では術後に放射線照射を行うのが一般的になっています。

 70代以上の患者でも、積極的に手術が行われています。ただし部分切除が減って、全切除の割合が高くなっています。とくに80代以上では全切除6割、部分切除4割という比率です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    明石家さんま100億円遺産「やらへん」でIMALU“親ガチャ”失敗も…「芸能界で一番まとも」と絶賛の嵐

  3. 3

    上沼恵美子が「中居正広問題」で痛恨の判断ミス…木村拓哉という“地雷”を踏んで大炎上!

  4. 4

    大谷も仰天!佐々木朗希が電撃結婚!目撃されたモデル風美女に《マジか》《ビックリ》

  5. 5

    上沼恵美子は“散り際の美学”を貫けるのか…揺れる胸中「もうそろそろ引退と」が波紋

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    大谷の性格、「俺は知ってるけど言えない…」水原元通訳の父親が投げかけた重大な問題・素朴な疑問

  3. 8

    東洋大12月実施の「学力テスト導入型推薦入試」に2万人も…"私大連"が苦言で物議

  4. 9

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  5. 10

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック