指が動きにくい…「デュピュイトラン拘縮」はこんな病気

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 手に外傷のある人も発症しやすい。

「さらに、糖尿病、飲酒量が多い人も発症しやすく、再発率が高いことがわかっています」

 糖尿病の人はデュピュイトラン拘縮の疑いを常に念頭に置いていたほうがいいかもしれない。ただし、糖尿病の専門医も深い知識がない場合がある。

■治療 

 治療法はかつては手術しかなかった。

「非常に難しい手術です。スペシャリストが行っても、10人に1人は神経障害が起こり、術後の合併症も多い。指を伸ばせるようになるまで、特殊な機器を使った痛みを伴う処置が必要でした。そこまでやっても、5年後には4人に1人が再発するのです」

 ところが2015年9月以降、注射1本で症状が改善される治療が登場した。薬剤がしこりを溶かし、24時間後には指を伸ばしたり縮めたりといった処置が行われる。

「手術と比べると、低侵襲で患者さんへの負担がとても軽減された。すべての人に行えるわけではないが、画期的な治療法なのは確かです」

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