白内障手術後も眼鏡なしに 多重焦点眼内レンズ最新事情

公開日: 更新日:

「年を重ねると健康な目であっても暗いところが見えにくくなります。そこであえてブルーライトを通す多重焦点眼内レンズも発売されました。その方が暗いところが見えやすいからです」

 なかには“夜間にパソコンやスマートフォンの画面に含まれるブルーライトを浴びると体内時計が乱れて夜眠れなくなるのではないか”と思う人もいるかもしれない。しかし、日中に適切な量のブルーライトを浴びることは、朝起きて夜眠くなるという自然なリズムづくりに役立つという。

「お年寄りに睡眠障害が多いのは白内障により、十分なブルーライトが届いていなかったことも一因です。その意味ではブルーライトを透過させる眼内レンズは理にかなっているかもしれません」

■民間保険で費用をカバー

 さまざまな問題点が改良され、使い勝手が良くなった新型多重焦点眼内レンズだが、残る課題は費用の問題だ。

 単焦点眼内レンズを使用する一般的な白内障手術なら公的保険でカバーできる。費用の目安は3割負担の人で片目が5万円程度(日帰り)。しかし、多重焦点眼内レンズは原則全額自己負担。物によってはその10倍以上かかる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」