冬の快眠は体温管理がカギ “3つのNG”を作業療法士が解説
「入眠から就寝中に深部体温を下げるためには、汗をかいて放熱することが重要です。しかし、人工的に体を温める衣類は汗をかいても蒸発しづらくなり、放熱することができなくなってしまうのです。電気毛布やホットカーペットなど、体全体をずっと温め続ける寝具も同じくNGです」
また、人間は足の裏と頭頂部で多く放熱する。靴下をはいたままだったり、ニット帽をかぶって就寝すると、放出した熱の逃げ道がなくなるため、深部体温が下がらなくなってしまう。タートルネック、袖や裾が絞られているスエットなども同様に避けた方がいい。
(3)暖房のつけっ放しはダメ
部屋を暖房で暖めっ放しにするのも深部体温が下がらない。
「深部体温が最も低くなるのは、起床から22時間後です。たとえば、朝6時に起きた場合は午前4時に最低になり、そこから起床時刻に向けて徐々に上がっていく仕組みになっています。暖房で部屋がずっと暖かいと、深部体温が最低まで下がらないまま上がってしまう。すると、熟睡できずに寝起きもボーッとした状態になります」