便が出ないことも…雪道での“尻もち後遺症”を甘く見ない

公開日: 更新日:

 降り続いた雪の影響で路面が凍結、各地で転倒する人が続出している。頭や膝を打ってうずくまればすぐに病院に行くだろうが、尻もちくらいだと、「転んじゃった」と照れ笑いでごまかすのではないか。しかし、雪道での尻もちを甘く見てはいけない。思わぬ後遺症で後々苦しむことになりかねない。

 尻もちをついてお尻の痛みが3日以上続くという人は骨盤周囲の骨折やひび、ズレなどの異変が起きている可能性がある。

「みずい整形外科」(東京・目黒区)の水井睦院長が言う。

「尻もちで一番影響を受けるのは骨盤の中心にある仙骨、その下にある尾骨、仙骨の左右に位置する寛骨(腸骨・座骨・恥骨)などです。いずれも転倒による衝撃で強い痛みが表れます。高齢者は骨にひびが入ったり、折れることも多く、激しい痛みで歩くこともできなくなり、寝たきりになる可能性があります」

 なかには仙骨の粉砕骨折により、骨の破片がその真後ろにある腸に突き刺さって腸を傷つけ、腸障害を起こすこともある。

 尻もちをついて尾てい骨を折る人も多いがときに後遺症に悩まされる原因となる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動