便が出ないことも…雪道での“尻もち後遺症”を甘く見ない

公開日: 更新日:

「尾てい骨とは正式には尾骨のこと。人間がサルから進化した名残ともいわれていますが、この骨を折っても痛み以外に大きな問題は起こりません。ただ、近くに肛門や直腸があるので、折れる方向によっては肛門をふさいでしまい、排便障害を起こす可能性があります」(水井院長)

 その場合、肛門から指を入れて尾骨の先端を押すようにして元に戻す、整復と呼ばれる治療が必要となることがある。

 お尻の痛みが引いた後に腰痛に悩まされる人も意外に多い。

「実は仙骨や尾骨などの痛みが、椎骨と椎骨の間のクッション役を務める椎間板の受傷による痛みを隠してしまうことがあるのです。その場合、仙骨や尾骨などの痛みが引いた後に椎間板ヘルニアが発覚します。私の患者さんで半年後に足のしびれや腰の痛みが出た40代の女性がいました」(水井院長)

■痛みが続くなら病院で検査を

 雪道の転倒でよくあるのが、尻もちをついた拍子に後頭部を打つことだ。その際、とっさに手をついたり、腰をひねって身を守ったために手や腰を痛め、その治療に注意が向いている間に、慢性硬膜下血腫が広がることがある。「赤坂パークビル脳神経外科」(東京・港区)の福永篤志医師が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が