食生活改善で前立腺がんのリスク低下 取るべき食物は何だ

公開日: 更新日:

「前立腺のコレステロールが多い→テストステロンが増える→前立腺がん細胞増殖→テストステロンが増え、がん細胞もより増える」という流れだ。

 なお、前立腺がんは血中のテストステロンが「少ない」ほど悪性のがんの発症リスクが高まる。矛盾を感じるが、井手医師によれば血中と前立腺組織のテストステロン産生は反比例の関係にある。

■食生活改善と運動だけで進行を抑制

 いずれにしろ、コレステロールが低い生活(血中のテストステロン値が高く、前立腺細胞内のテストステロン値が低い生活)が、前立腺がん対策になるのは間違いない。

「前立腺がん患者が生活習慣を変えるとどうなるか調べた研究があります。おとなしい前立腺がんの患者93人を対象に、一方の群は徹底した食生活改善と運動を取り入れ、もう一方の群はそれまで通りの生活を2年間続けました」

 結果、「食生活改善+運動」群は5%の人しか新たな治療が必要にならなかった。ところが「それまで通りの生活」群は、27%の人が新たな治療が必要になった。ここから分かるのは「食生活改善+運動で前立腺がんの進行を抑えられた」ということだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…