メーカーも工夫さまざま 正しい老眼鏡の選び方を専門家指南
「リーディンググラスをかけられるのは、大人の女性の特権よ」
ファッションリーダーとしても知られる「ピチカート・ファイヴ」の3代目ボーカルの野宮真貴さん(58)は、そう言ったとか。リーディンググラスとは老眼鏡のこと。
「ウチでは野宮さんとのコラボで『美人リーディンググラス』を販売。中世の貴族が使っていたようなすてきな商品もあります」(「JINS」広報の石井建司さん)
「老眼鏡=老人」といったイメージを覆そうと、眼鏡メーカーはさまざまな工夫を凝らしているが、一方で「使いづらさがNG」という声も多い。
「主な要因は2つ」と言うのは、「メガネスーパー アイケアスクール」校長の吉野正夫さん。
まず、必要とする視距離にレンズの度数が合っていない。次に、レンズの光学ポイントと視線が合っていない。
「目の老化(ピント調節力低下)を補うレンズには単焦点と累進多焦点があり、後者は遠近両用、中近両用、近近両用があります。使用用途に応じて使い分けをお勧めしますが、累進レンズの方が圧倒的に使い勝手がいい」(吉野校長)