NHK朝ドラで注目「ムンプス難聴」 医師が説く唯一の回避策
「半分、青い。」の鈴愛は、おたふくかぜらしき症状がなく、耳が聞こえなくなった。おたふくかぜの典型的症状は耳の下の腫れだが、3割程度は鈴愛のように、症状がほとんど出ない「不顕性感染」。不顕性感染でも、難聴リスクがある。
また、発症年齢によっては自分から「耳が聞こえない」と言い出すことがないため、何カ月、何年も経ってから親が気づくケースもある。そうすると、生まれつきの難聴か、ムンプス難聴かの区別がつかない。専門医の中には、「報告されている発症率より、実際はもっと多いのでは」と指摘する人もいる。
「繰り返し言いますが、ムンプス難聴の対策はワクチンしかない。受けていなければ、今からでも受けるべきです」
大人でも感染リスクがある。子供から親へ、親から別の子供へ、と感染の輪を広げる可能性もある。ワクチンは内科や小児科で接種できる。自費で5000円ほど。2回接種で難聴をはじめとする合併症を発症しなくなる。