正しい「タイミング法」は 月経が始まって12日目がベスト
妊活を始める際に、「基礎体温を測る」や「タイミング法」という言葉をよく耳にする。自然妊娠を高めるために行うことだが、男性もよく理解していないと失敗する。不妊治療専門施設「はらメディカルクリニック」(東京都渋谷区)の原利夫院長が説明する。
「女性の排卵日は月に1回。しかも、卵子の寿命は24時間で、うち受精可能時間はせいぜい12時間です。タイミング法とは、その排卵に合わせて性交をする方法です。そして、排卵のタイミングを計るのに最も一般的なのが基礎体温表をつけることです。女性の体温は月経(生理)周期やホルモンバランスとともに変動していて、毎朝同じ時間に測ってグラフをつけることで、排卵日をある程度、予測できるのです」
基礎体温とは、体が安静時の体温のこと。その状態に最も近いのが、朝起きてすぐ。寝床で体を動かさないうちに測定する。正常であれば基礎体温は低温期(月経から約2週間)と高温期に分かれ、その境目で排卵が起こる。
基礎体温表と並行して、補助的に市販の検査薬を使うのもいい。尿中の黄体化ホルモンの濃度を測る検査で、陽性反応が出てから40時間後に排卵が起こるという。