ビル・ゲイツが推進 遺伝子ドライブで有害生物を皆殺し?
遺伝子ドライブは、実験室レベルではすでに成功しています。また蚊以外の動植物でも可能です。有益な遺伝子を農作物に組み込んで、短期間に地域全体、国全体に広めるといったプロジェクトや、外来生物の駆除に使おうという計画も、各国で現実味を持って話し合われています。
ただ、遺伝子ドライブは一度始めてしまえば、中止するのはほとんど不可能です。「環境や人間にどのような影響を与えるか」といったことは、まったく予想できません。また使い方を間違えれば、核兵器を超える脅威になる可能性すらあります。
とくに、世界中のバイオハッカーたちの動向が気がかりです。彼らが遊びでつくった改良生物が逃げ出し、われわれの生活を脅かすことはあり得る話です。しかし全員の動向を監視し、規制をかけるのは、ほとんど不可能です。