道端アンジェリカさん公表 乾癬で知っておきたい4つのこと
現在、非常に効果が高い生物学的製剤が8種類承認。新たな薬の開発は今後も続く見込みだ。自殺も考えるほど症状がひどかった患者が、生物学的製剤との出合いで症状がほぼ消え、発症後諦めていたノースリーブも堂々と着られるようになるほど。このような例は珍しくない。
「医学的には完治ではない。しかし治療選択肢が増えた今、完治に近い状態で過ごせるようになる患者さんもいます。医師の“一生治らない”という言葉に悲嘆に暮れ、治療を諦めたり医療機関に来なくなる人もいますが、乾癬の治療経験が豊富な医師を探して治療を受けてほしい。患者会から情報を得るのも手です」
■もしかしてと思ったら早期治療が肝心
道端アンジェリカさんは「乾癬と診断されたのは2017年1月ですが、異変は5~6年前からあった。インターネットで調べて乾癬だと思ったが、診断されるのが怖くて病院に行けなかった」と話している。
しかし、乾癬を疑ったら、早期診断・治療が肝心だ。
「乾癬には5つのタイプがあり、皮膚症状が典型的な尋常性乾癬が圧倒的多数。そして皮膚症状が出た後、関節症状が出る場合も多い。生物学的製剤が効いても、関節の変形は元に戻りません。つまり、関節破壊が起こる前に治療を開始すべき」