消えない目の不快感の正体は「眼瞼けいれん」かもしれない
この治療を受けた人の20%は、初期では効果がなかったという報告もある。しかし、続けるうちに効果が出てくるケースも少なくない。また、A型ボツリヌス毒素療法はボトックス注射とも呼ばれ、自費診療として美容目的にも活用されているが、眼瞼けいれんは保険適用だ。3割負担で1万5000円ほど。高額であること、皮内注射なので痛いこと、施術後に皮下出血などを伴うことがあることがネックか……。
「A型ボツリヌス毒素療法以外では、経口薬、指を目尻にかけるなどの知覚トリック、遮光眼鏡や点眼薬(レバミピド点眼薬)によるまぶしさや痛みの治療、重症例に検討する眼輪筋切除術があります。ただし、いずれもA型ボツリヌス毒素治療に勝るものではありません。眼瞼けいれんに悩んでいるなら、まずはA型ボツリヌス毒素療法を考えた方がいいでしょう」
眼瞼けいれん、特に本態性は、40代以降の女性に多い。下の〈主症状〉で該当するようなら、眼科へ。
<主症状>
●まばたきが多い
●まぶしさをよく感じる
●目を開いていられない
●目が乾き、気になる
●人混みで人にぶつかる
●電柱や木にぶつかる
●太陽や風、階段が苦手
●車や自転車の運転が危険
●時々手で目を開ける
●片目をつぶってしまう