著者のコラム一覧
玉置妙憂看護師・僧侶

東京都生まれ、53歳。専修大学法学部卒業後、法律事務所に勤務。長男の重い病気が動機になり30歳の時、看護師資格を取得。46歳の時に、がん闘病の主人を自宅でみとった後、高野山真言宗に得度した。臨床宗教師としても講演、執筆活動を行っている。「大慈学苑」主宰。

「ありがとうという言葉は、今日言いなさい」

公開日: 更新日:

 死について考えることがタブーで、長年連れ添った夫婦間でも、話し合うことを忌み嫌う。だいたい、死ぬなんて不吉なことなど考えたこともない。

「でもね、お釈迦様も王子時代は貧乏とか病気、人が死ぬことも知らなかったのです。お城を抜けて社会に出てから、初めて生きるとはどういうことか、病気になるとはどういうことか、死ぬとはどういうことかを追究しました。多くの説法も残しています。私たちも個々に、自分が送った人生の“ものさし”に合わせた『死生観』を持つことが大事ではないでしょうか。その日が近づいて慌てないように。高齢者になったら、特にそうですね」

 こう語るのは看護師僧侶の玉置妙憂さん(写真)だ。

 30歳で看護師資格を得て、主に外科医の看護師を務め、8年前に高野山真言宗で1年間の修行を経て僧侶になった。出家した動機は、最愛の主人を病気で亡くしたことがきっかけである。

 看護師僧侶という異色ともいえる立場で、これまで、およそ数千人の人を看護、みとってきたという豊富な経験を持つ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭