テレビドラマ、会議、電話、飲み会での言葉が聞き取れない
●聞き間違いが多い
●音は聞こえるのに、言葉が聞き取れない
●横や後ろから話し掛けられると聞こえない
●うるさい場所では相手の話が分からなくなる
●電話で相手が何を言っているのか分からない
●話している人の口元を見ないと理解できない
●「ちゃんと聞いているのか」と注意されることが増えた
●複数の人が話していると、何を言っているのか分からない
●画面に字幕がないと意味が理解できない
●仕事でお客さんの注文が聞き取れない
「APDの人が日本にどれくらいいるのか、はっきりとは分からないのですが、恐らく人口の2%、240万人くらいはいてもおかしくないのではないかと考えています」と説明する平野医師。
大半の人は学生時代にAPDを自覚しておらず、社会人になってから急に困り始めることが多いという。
「特に困るのが、集団での会議や討論と電話です。一対一だと大体聞き取れるのですが、大勢が一気に話すような状態になると、途端に分からなくなる。だから、ガヤガヤした店内で皆が一斉に話す飲み会も苦手だといいますね。電話の場合は相手の顔が見えないことが分からなくなる原因になっている。相手が目の前にいると、唇の動きを読んだりして、何となく理解できるようになる技術がいつの間にか身についているのですが、電話ではそうもいかない。結果、仕事上のトラブルが増え『全然聞こえてないでしょ』と上司に言われて、耳鼻科を受診する人が多いのです」