入院7回心筋梗塞で手術4回 山岸伸さんは“病気のデパート”
■仕事で負けたくない…この「思い」が薬になっている
“病気のデパート”になって、チェーンスモーカーだったたばこはやめた。でも、あとは以前と同じ。酒はもともと強くないのでたしなむ程度だけど、大食いで甘党で今も食う。普通の人の倍は食べてると思うよ。ガマンしたらかえってストレスだよ。
なるべく病気のことを考えないで、普通に生きたい。それには「写真を撮ってるしかないかなあ」と思う。仕事していれば病気を忘れられるし、仕事で負けたくない、このまま落ちぶれたら納得いかないって気持ちがあるから、意地でも頑張らなきゃ。この「思い」が薬になってるんだね。かなり無理してるけど、無理してでも仕事したほうがいいんだよ。
女の子だけじゃなく、輝いてる男の顔がテーマの「瞬間の顔」、ばんえい競馬、京都の上賀茂神社や全国の宮司様を撮る。生きる力をもらってるね。宮司様に「山岸さんはこんなに神様と一緒にいるんだから神様がついている。大丈夫」って言われたよ(笑い)。
(聞き手=中野裕子)