著者のコラム一覧
和田秀樹精神科医

1960年6月、大阪府出身。85年に東京大学医学部を卒業。精神科医。東大病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。著書多数。「80歳の壁」(幻冬舎、税込み990円)は現在、50万部のベストセラーに。最新刊「70歳の正解」(同)も好評発売中。

注目されている「認知症カフェ」の有効活用術

公開日: 更新日:

■本人には刺激、家族には情報交換

 いま「認知症カフェ」が注目されている。厚労省は2012年に「オレンジプラン」と呼ばれる認知症施策5カ年計画を発表したのだが、その中で「認知症カフェの普及」を提言した。「認知症カフェ」という場での交流を通して、認知症進行を遅らせ、加えて認知症患者とその家族が地域の中で孤立してしまうことを回避する狙いのようだ。

 認知症の高齢者を抱えた家族は、そこに集まる医療従事者やケアマネジャー、介護ヘルパー、各自治体の「認知症地域支援推進員」からの指導や情報も得られる。さらに、健常者と認知症患者、またその家族が交流することで認知症の正しい理解、家族間での情報交換などを図る場ともなっている。

「認知症カフェ」の多くはNPO法人によって運営されているが、参加費も数百円程度で安く、お茶とお菓子が用意されていて参加者は3時間程度、談笑やレクリエーションの時間を楽しむことができる。認知症の人がカフェの手伝いをするケースもある。もちろん、通常のカフェと同様、出入りは自由だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」