歯科医院に行くと怖くて震えが止まらず通院できません
【Q】歯科医院に行くと怖くて震えが止まらず恐怖心を克服できないので通院できません
【A】歯科恐怖症の方は大勢いらっしゃいます。その多くは過去の歯科治療時の苦痛体験の影響だと報告されています。ここまで痛みに耐えたのか、と驚くような、ひどい状態になってからようやく口の中を見せてくださる患者さんもいらっしゃるのです。
60代後半の男性でしたが、初回の問診のときでさえ震えて話されるほどの歯科恐怖症で、椅子を倒して口の中を拝見するときにも、不安で唇が震えていました。
恐怖のあまり泣き叫んだり、急に動いたりすると大変危険です。もちろん、それを患者さんも頭では理解しています。
しかし、自分で抑制できない状態になってしまい、冷静になったあとは恥ずかしさと自責の念に駆られて通院できなくなってしまう……という方もいらっしゃいます。
そういう方のために前向きで穏やかな解決方法があります。前回の記事でもお話しした「静脈内鎮静法」(IntravenousSedation=IVS)です。親知らずの抜歯やその他の外科的な処置を行うときにリラックスして受けていただくための手段として「究極の無痛治療」「リラックス治療法」として世に広まってきています。