走れなくなって…Jリーガー畑尾大翔語る慢性肺血栓塞栓症

公開日: 更新日:

 病名は不明だけれど、水を抜いたら咳や息切れが少なくなったので、「とりあえずサッカーできるからいいか」とプレーを続け、その一方でいろいろな病院で検査を受けました。

「慢性肺血栓塞栓症」と確定診断が出たのは、退院から半年後、インカレ(全日本大学サッカー選手権)の決勝が目前に迫ったときでした。確定診断がついてからすぐにワーファリンという血液をサラサラにする薬を飲まなければならなくなりました。

 肺血栓塞栓症は、心臓から肺に血液を送る肺動脈に血の塊が詰まる病気で、塊が大きいと突然死の原因にもなるといわれています。薬を飲むと傷からの血が止まりにくくなるので試合はドクターストップとなり、決勝戦はピッチのすぐ横でマネジャー業をしました。悔しさの中で考えていたのは、「どうしたらサッカーが続けられるだろうか」ということばかりでした。

■大学留年を選びカテーテル手術

 希望が見えたのは、関東の大学病院から岡山医療センターを紹介されたことです。そこで手術を受け、今があります。岡山医療センターの松原先生という僕の主治医は、血栓塞栓症の第一人者といわれていて、国内外の医師がひっきりなしに勉強に来るほど循環器内科で有名な医師でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース