エクモも志村けんさんを救えず…一因は肺の基礎疾患にあり

公開日: 更新日:

 肺の中にあって空気の通り道となる気管支の先にある肺胞が破壊されて組織が断裂し、酸素の取り込みと二酸化炭素の排出がスムーズにできなくなる。肺胞はいったん壊れると再生しないため、肺の機能も元通りに回復することはない。

 また、肺組織に起こっている炎症によってサイトカインという物質が産生されて全身の臓器に障害を与え、虚血性心疾患や糖尿病などさまざまな病気を招く。

■肝心なのは自身の免疫

 現状では、進行のスピードを緩やかにするしか治療法がなく、日本での患者数は530万人と推定されている。

「エクモは体内のウイルスの増殖を抑えるわけではなく、装置が肺の代わりを務めている間に患者さん自身の免疫力でウイルスを退治し、肺の機能が回復するのを待つ治療です。志村さんは70歳と高齢だったうえ、肺の既往症や胃のポリープ手術で体力や免疫力が大きく落ちていたと考えられます。そのため、回復を待てるだけの時間が足りなかったのでしょう」(水谷清二氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース