新型コロナ<5>発熱から8日目、ようやく熱が下がり始めた
東京都内の病院に緊急入院した個室部屋で、渡辺一誠さん(40=コンサルタント会社社長)は、担当医師から、「平熱に戻るまで大体、7~8日ぐらいかかりますよ」と告げられた。
夕方になると、40度に近い高熱に襲われた。解熱剤を何度服用しても、熱は少しも下がってくれない。
高熱が出てから8日目頃になり、医師が予告していたように、ようやく高熱がピークを迎えた。
ピークといっても、完全に解熱したわけではない。体温が日々、徐々に下がっていく感じで、37・6度まで下がった。
「平熱の36・5度に比べたら、37・6度はまだ高い。でも、体の感覚では凄く低くなったなと、ホッとしました」
食欲も出てきた。だが、下痢症状はまだ続いており、長時間の空咳も治まっていない。
月が替わって4月1日、コロナの発症から11日目、入院6日目を迎えた。
早朝や夕方に体温を測ると37・6度である。不安の高熱からは脱出した。でも、「再度高熱に戻り、容体急変」という恐怖感は捨てきれなかった。