局所性ジストニアのERIKAさん 手術で頭蓋骨に穴を開け…
でも、いよいよ頭に固定用の器具を取り付ける段になってまさかの大号泣……。
器具を付ける際の麻酔注射の強烈な痛みと、それまでのつらかったことや、治らなかったらどうしようといった不安が一度にやってきてしまったんです。とはいえ、手術まで3時間ぐらいあったので、落ち着いたら器具を付けた自分が面白くなって自撮りしてました(笑い)。
手術は局所麻酔だったので、ドリルで頭蓋骨に穴を開けるときの振動や音を感じました。工事現場みたいな印象です。貫通したとき「ボコッ」という音がして、穴が開いた瞬間もわかりました。
そして、そのままギターを持たされて手術台であおむけのまま弾かされました。医師から「ここはどう?」と言われては弾き、治療箇所を探っていくのです。頭蓋骨を開けたままギターを弾くなんてめったにできない経験ができたなと、今では前向きに捉えています。
1時間ほどで手術は終わり、入院も1週間ほどであっけないくらい順調でした。
でも、すぐにプレーが元通りになるわけではなく、今もまだ完璧ではありません。というのも、異変に気付いてから手術までの間、動きにくい指をごまかしながら弾き続けていたので、そのクセがなかなか取れないのです。