レビー小体型認知症 自立生活を続けるため知っておきたいこと
次に、幻視。実際には存在しないものが見える。周囲からすると、誰もいない空間に向かって会話をしたりしているように映る。
「これに関しても、周囲がレビー小体型認知症の症状についてしっかり理解していることが大事。レビー小体型認知症の方が現実離れしたことを言っても、頭から否定しない」
SNS上では「レビー小体型は幻視・幻覚の影響で暴力的になるタイプ」といった内容の声も上がっているが、それは幻視で恐怖を感じ、それを振り払いたい衝動から出ている可能性がある。幻の存在に対して怯えたり興奮したりしている様子であれば、危害を加えないことなどを伝え、落ち着かせる。
そして、パーキンソン症状だ。体の動きが減る、体の動かし方がぎこちなくなる、体や表情が硬くなる、手が震える、バランスを崩しやすくなる、突進して止まれなくなり転倒するといったことがみられる。
パーキンソン症状に応じた薬や体操などがあるので、医師に相談するべきだ。
レビー小体型認知症は、頭部MRI、脳血流SPECT検査、MIBG心筋シンチグラフィーといった画像検査で調べられる。