「医療安全」の取り組みは患者さんを守るためにある
さらに、インターネットの普及によって、医療安全が重視される傾向が加速します。患者さんがキーボードに打ち込むだけで自ら情報を入手できるようになり、該当する疾患のガイドラインや標準治療といった医療知識を得ることができるようになりました。これにより、医師と患者は「医療の契約」を結ぶ形で治療が行われるようになりました。医師は契約違反をしないように努める――これが医療安全の原則になっているのです。
次回も医療安全の現状について、お話を続けます。