自殺防止に役立つか ほぼ毎日のLINEが「コロナうつ」に関係

公開日: 更新日:

「現状では女性の自殺者増が問題化していますが、女性では収入面に加え、ほかの問題にも目を向ける必要性とともに、今後、倒産やリストラが増えると、経済苦を理由とした男性の自殺者の増加が危惧されます」

 うつ病や自殺は「まさかあの人が……」という人でも起こり得る。うつ病などの危険を少しでも下げるために知っておきたいことが、この調査から読み取れる次の2点になる。

「ひとつは対話の重要性です」

 男性は親、配偶者しか相談相手がいない人が多かったのに対して、女性はそれ以外にも子供、職場外の友人、親族と多岐にわたり、相談相手のいる人では、うつ病や自殺念慮の割合が顕著に低かった。

 注目すべきは、直接顔を合わせての会話だけでなく、LINEやメッセンジャーといったSNS上でのチャットのような対話であっても、ほぼ毎日や週に数回と頻繁にしている人は、40歳以上の中年以降であっても、うつ病や自殺念慮が少なかったことである。

「SNSでは自殺念慮が減る人も強まる人もいるため、精微な検証は必要です。ただし、この調査からはテキストメッセージであっても、きめ細かなやりとりは精神状態にとって望ましい可能性が示唆されました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭