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小林秀行東邦大学医学部泌尿器科学講座准教授

1975年、東京都生まれ。2000年東邦大学医学部を卒業。卒後研修終了後に東北大学大学院医学系研究科病理病態学講座免疫学分野に進学。医学博士を取得。ペンシルバニア大学獣医学部にてリサーチアソシエイト。その後、東邦大学医学部泌尿器科学講座に復帰。2014年より現職。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本生殖医学会生殖医療専門医。専門は男性不妊症。noteにてブログ「Blue-男性不妊症について」を配信中。

男性の治療はどのように進んでいく?患者の6分の1が無精子症

公開日: 更新日:

 男性不妊症の疾患の中で最も重篤な病態は、精液の中に1匹も精子が見られない「無精子症」を呈する状態です。平成27年度の全国調査の結果によると、精液所見別患者数では7176人中、1185人(16・5%)が無精子症でした。つまり、男性不妊症外来を受診する患者さんの6分の1が無精子症であることが分かりました。

 無精子症は2種類に分けられます。ひとつは精巣内で精子は作っているけれども、精子の通り道である精管が詰まっていて外に出られない「閉塞性無精子症」(ОA)と、もうひとつは精巣内で精子がまったく作られていないか、もしくはごくわずかしか作られていない「非閉塞性無精子症」(NOA)です。

 この両者の見分け方は、ホルモン採血検査による「FSH(卵胞刺激ホルモン)」の測定が決め手となります。多くの場合、OAではFSHが正常値を示し、NOAの場合はFSHが高値を示します。

■「シンプルTESE」は約80%以上で精子採取

 患者さんが無精子症の場合、顕微授精を目的に精子を採取する治療が必要になります。精巣を切開して精巣組織を採取する「TESE」と呼ばれる方法です。OAの場合は局所麻酔で実施する施設が大半です。精巣白膜を小さく切開し、精巣組織を取り出す「シンプルTESE」を行います。

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