著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

せわしないときこそ「スローな動き」をスローガンにする

公開日: 更新日:

「忙殺されてデスクのどこに資料を入れたのか思い出せない」「スケジュールが詰まりすぎていて、次に何をするのか分からなくなる」など、忙しさが立て込むとどうしても思考力は停滞気味になってしまうと思います。

 そういうときは焦らずに、あえてスローに動いてみてください。「何を悠長な! こちらは焦っているんだ」なんて声も聞こえてきそうですが、タフツ大学のスレピアンとアンバディーの研究(2012年)によると、「なめらかな手指の運動をすればスムーズな思考が導かれ創造的になる」。焦っているときこそ、なめらかな動きをした方がいいというわけです。

 実験では、2つのチームにそれぞれ曲線的な線画と、直線的な線画を描いてもらいました。そして、線画を描き終えた後に感想を求めたところ、どちらのチームとも、曲線的な線画を描いた後の感想の方が、よりディテールが細かい創造的なコメントを残したといいます。研究では、考えが煮詰まったときなどは、なめらかな手足の動きをするようなアクションによって、スムーズな思考が導かれやすく効果的とうたっています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース