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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

直感&直観が大事!「考えるな、感じろ」は侮れない

公開日: 更新日:

 あれこれ考えすぎ、ストレスがたまっていくことは珍しくありません。ふらっと入ったお店でA定食を頼むか、B定食を頼むか……そんなささいな選択ですら、人によっては難しく考えてしまいがちです。迷った揚げ句、A定食を選び、配膳された実物を見て、「何か思っていたのと違う。B定食にすればよかった」なんて思おうものなら、せっかくのご飯もおいしくなくなってしまいます。ブルース・リーではないですが、「考えるな、感じろ」。直感によるチョイスも、ときには大事でしょう。

 ラドバウド大学のダイクスターハウスらは、「考えすぎない無意識の判断を軽視することはできない」という実験結果(2009年)を明らかにしています。実験では、被験者に4つのタイプの異なる中古車について説明を行ったのですが、うち1台だけは明らかにお買い得だとわかる車を交ぜました。その際、片方のグループには考える時間をたっぷり与え、もう片方のグループにはパズルをさせて、考える時間をあまり与えないようにしました。

 まず、難しい説明をせずに選んでもらったところ、どちらのグループもお買い得の車を選ぶ割合に差はありませんでした。

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