「笑顔」はチョコバー2000個分の幸福感をもたらす効果あり
職場でも飲食店でも、不思議と楽しそうに笑顔でいる人の周りは、ポジティブな雰囲気に包まれているものです。
心理学には、「笑顔優位性効果」という言葉があります。笑っている人の写真と怒っている人の写真を用意して、それぞれの顔を覚えてもらい、後日、同じ人たちの無表情の写真を見せ、「この顔を覚えているか」と確認したところ、圧倒的に記憶に残っていたのは笑っている人の写真だったといいます。記憶に残りやすければ、コミュニケーションも円滑に進みやすくなりますから、笑顔による優位性がさまざまな波及効果をもたらすことは、想像に難くないでしょう。「笑う門には福来る」とはよく言ったもので、表情に乏しい毎日を送るよりも、笑顔の多い瞬間をたくさんつくった方が、あなた自身も周りもハッピーになっていくのです。
笑顔には、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールを軽減させる効果があることも立証されています。カンザス大学のクラフトとプレスマンは、口にさまざまな形で箸をくわえさせるという面白い実験(2012年)を行っています。
被験者に1分間氷水に手をつけてもらうなどしてストレス値を上げ、その後、①【軽い笑みになるようにくわえる】②【口角が上がって大きな笑顔になるようにくわえる】③【無表情でくわえる】と3つのくわえ方をするグループに分けました。