地球規模で見た血液型の分布と感染症「北A/南O、西AO/東B」
もっと広く見ていくと、アフリカやアラビア半島ではO型が50~60%を占めています。ところがさらに東に目を向けると、多くのアジア諸国ではB型の比率が高くなっており、とくにインドやタイなどでは、B型が30%以上を占めています。中央アジアや中国もB型が比較的多い地帯です。
一方、中南米の原住民では圧倒的にO型が多く、アメリカ合衆国の先住民(インディアン)もO型が70%です。ちなみに日本ではA型40%、O型30%、B型20%、AB型10%という比率になっています。
地球規模で俯瞰すると、血液型は大きく「北A/南O、西AO/東B」の分布になっています。北に行くほどA型が増え、南に行くほどO型が増えます。また旧大陸の西端(ヨーロッパ)ほどA型とO型が多く、東(アジア方面)に行くほどB型が増えていきます。