後天的に男性器が曲がる「ペロニー病」 血液型O型はリスクが2倍増し
「ペロニー病」という男性特有の病気をご存じだろうか?後天的に男性器が曲がる病気で、人によっては90度以上湾曲し、欧米では一生涯で5~8%が罹患するとされている。なぜ、曲がるのか。その仕組みは謎とされてきたが、日本人のグループが解明のヒントになる研究を世界で初めて発表した。なんと、血液型と関わりがあるという。「The World Journal of Men's Health」へ論文を投稿した東邦大学医学部泌尿器科研究グループの三井要造医師に聞いた。
■50代以上の1%弱が密かに悩む
ペニスが曲がる病気には、生まれつきの「先天性陰茎湾曲症」があるが、真っすぐだったペニスが大人になってから曲がるペロニー病も同じくらい多い。
この病気は日本で「陰茎硬化症」や「形成性陰茎硬結症」などとも呼ばれる。50歳以上に起こりやすく、世界的な発症頻度は男性の2~9%とされている。
「日本では山口大学の調査で0.6%の発症頻度とされています。しかし、日本では下半身の疾患を隠す傾向にあるうえ、曲がりが小さく自身で気がついていない人もいて実際の患者さんはもっと多いと思います。ペロニー病の主な症状は、勃起時のペニスの変形(屈曲や短縮)、勃起時の痛みなどです。変形が強いと性交渉ができなくなり、ED(勃起障害)の原因になることもあります」