著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

患者さんが利用する栄養食品の購入で貴重な体験をした

公開日: 更新日:

 ある日、新しい味が発売されましたと、卸売業者さんから栄養ゼリーのサンプルが医院に届いたので、ある患者さんご家族にお渡ししたところ、いたく気に入ってもらいました。

 本来ならば通販サイトから患者さんご家族に直接買ってもらえばよかったのですが、この患者さん家族が多忙で個人での購入が難しく、それに卸売価格の方が安くて患者さんご家族も少しでも助かるだろうという思いから、今後はクリニック経由で発注し、診察時にスタッフが持参するという流れになったのです。ですがそのシステムが問題となったのでした。

 それは購入する量により単価や送料が変動するため、たまたま他の患者さんからの注文が多ければ単価が安くなるが、注文が少ない場合は送料が余分にかかったりするわけです。

 そのため患者さんへの請求額は、月によって変動してしまい、患者さんやご家族に対して不信感を持たれてしまったのです。また請求書を起こすクリニックのスタッフも、同じ品物なのに毎回、数字の違う卸売業者さんからくる請求書を確認し、そのたびに価格の項目を請求書のシステムに登録し直す必要がありました。事務処理にも手間がかかるし、事情を知らない患者さんやご家族からは問い合わせはくるわで、想像以上の労力がかかることになったのでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差