著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

同僚の顔がはっきり見えるオープンオフィスは生産性を低下させる

公開日: 更新日:

 最近では「やはり会社の方が仕事がはかどる」といった論調も大きくなってきています。どれだけテレワークが進んでも、職場(オフィス)環境をきちんと考えるという視点を、忘れてはならないと改め直している人が少なくないかもしれません。

 どのようなオフィス環境が望ましいかといえば、それは、風通しの良い環境でしょう。スムーズな上意下達は、組織を円滑にします。

 では、風通しを良くするために、お互いの姿を確認しやすいオープンオフィスにすると、仕事にプラスに働くのか? ハーバード大学の研究(2018年)によると、必ずしもオープンオフィスが効果的な職場環境をつくり出すとは限らないことが判明しているのです。

 この実験は、さまざまな人種が働く多国籍企業で行われ、技術、営業、人事、財務、製品開発などの各部門の社員やトップ、52人が参加したそうです。

 職場にある空間的、物理的な境界を取り払い、オープンオフィスをつくって交流が増えるのかを調べたところ、なんと!対面でやりとりをする時間が7割も減り、送るメールの量が2割から5割増え、さらにその文面の長さは2倍になるとの結果でした。つまり、生産性が低下したというわけです。

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