やる気を「出せる・出せない」は、好き嫌いより人から認められるかどうか
「ダイエットに取り組むんだったら、定期的にジムに行ったりしたらいいんじゃない?」
「ジムかぁ。でも、月々の会員費がもったいないから、もっとコスパ良くやせたいんだよね」
「だったら、ジョギングとかいいんじゃない? お金もかからないし、場所も選ばないし」
「う~ん、走るのはちょっと苦手でさぁ。あんまりモチベーションが上がらないなぁ」
まるでお笑いコンビのブラックマヨネーズさんのやりとりのようですが、自分のこだわり、趣味嗜好が邪魔して、やる気が芽生えない方もいるのではないでしょうか?
自分の嗜好と合致しないがゆえに、モチベーションが上がらず、トライしてみる気になれない──。そう考えて(言い訳して)しまう人は少なくないと思うのですが、好き・嫌いというのは、しょせん、自分がつくり出したバイアスに過ぎません。実際、やる気とモチベーションはあまり関係ないといわれています。
行動経済学者のダン・アリエリーは、モチベーションのある仕事に対して、あえて意図的にやる気を失わせる実験(2008年)を行っています。