著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

やる気を「出せる・出せない」は、好き嫌いより人から認められるかどうか

公開日: 更新日:

ダイエットに取り組むんだったら、定期的にジムに行ったりしたらいいんじゃない?」

「ジムかぁ。でも、月々の会員費がもったいないから、もっとコスパ良くやせたいんだよね」

「だったら、ジョギングとかいいんじゃない? お金もかからないし、場所も選ばないし」

「う~ん、走るのはちょっと苦手でさぁ。あんまりモチベーションが上がらないなぁ」

 まるでお笑いコンビのブラックマヨネーズさんのやりとりのようですが、自分のこだわり、趣味嗜好が邪魔して、やる気が芽生えない方もいるのではないでしょうか?

 自分の嗜好と合致しないがゆえに、モチベーションが上がらず、トライしてみる気になれない──。そう考えて(言い訳して)しまう人は少なくないと思うのですが、好き・嫌いというのは、しょせん、自分がつくり出したバイアスに過ぎません。実際、やる気とモチベーションはあまり関係ないといわれています。

 行動経済学者のダン・アリエリーは、モチベーションのある仕事に対して、あえて意図的にやる気を失わせる実験(2008年)を行っています。

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