「こうしてほしい」「あれが不満」はケアマネや訪問看護師に相談を
私たちが関わった、息子さんと同居する90歳の女性もそうでした。腹部大動脈瘤の術後間もない方で、軽度の認知症、高血圧症、高コレステロール血症も患っていました。
別のクリニックで自宅療養を行っていたのですが、ある日、容体が優れなくなり医師の要請を行ったところ、別の緊急を要する患者さんの対応で断られた経験から、これからの療養に不安を覚えるようになり、相談したケアマネジャーさんから私たちが紹介されたのでした。患者さん側が諦めず相談した結果、それを受けて横の連携がうまくつながった例といえるでしょう。
「食欲がなくて」(患者)
「下痢はありますか?」(私)
「それはないです。鼻水が少し」(患者)
「のどは痛い?」(私)
「痛くない」(患者)
細かいことでも患者さんに話しかけながらコミュニケーションを取り、小さな不安を取り除くことから在宅医療が始まりました。
「ご飯はどうですか?」(私)