膵がんの注目治療「プレシジョンメディシン」 遺伝子変異を解析し薬を選択

公開日: 更新日:

■少しでも治療の選択肢が増える意味は大きい

 遺伝的な要因を調べる「生殖細胞系列遺伝子検査」以外に、生まれたあとに起こった遺伝子変異、がん化につながった(原因となった)遺伝子変異をがん細胞において調べるのが「体細胞系列遺伝子検査」となる。

「がん化した細胞の遺伝子変異を調べ、どの治療が効きやすいのかを調べます」

 この検査で遺伝子変異が認められれば、その遺伝子変異を持つがんに効果がある薬があれば、次の治療に進む。もし、なければ、その治療には進めない。

「遺伝子変異が認められ、次の治療に進める人は実際には極めて少ないです。それでも、予後が悪く、有効な薬が少ない膵がんだからこそ、治療選択肢が少しでも増える意味は大きいのです」

 これらの最新の治療はどこでも受けられるわけではない。消化器がんの中でも膵がんの治療実績が多いところで受けるべきだ。

 そして、それ以前に私たちが押さえておくべきことは、早期発見のチャンスを逃さないこと。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース