日本人に多い「胆道がん」 γ-GTPやALPが高ければ超音波検査を

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 胆道がんは、東アジアや南アメリカで罹患率が高く、特に日本人は他の東アジア人やアメリカの日系人と比較して罹患率が高い傾向にある。横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学主任教授の遠藤格医師に話を聞いた。

 肝臓で作られた胆汁を流す管が胆管だ。肝臓の脇には、胆汁を一時的にためる胆嚢もある。

 胆管は、肝臓から出て十二指腸へつながる。胆管、胆嚢、十二指腸とつながる部分の十二指腸乳頭部を胆道といい、これらに発生するがんをまとめて胆道がんと呼ぶ。

「胆道がんは極めて生存率が低く、ワーストワンの膵臓がんの次です」

 その理由として挙げられるのが、早期発見の難しさだ。胆道がんで発生する場所は、胆管、胆嚢、十二指腸乳頭部の順に多く、さらに胆管では肝臓の入り口である肝門部、次いで胆管下部の順。胆道がんの症状として黄疸、腹痛、発熱があるが、いずれの部位に発生した場合も、これらの症状が出るのは進行してからだ。

「そのため、見つかった時はすでに手術ができない進行がん、というケースが多いのです」

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