【乳がん検診】受診者1万人でがん発見は30人 40歳以上は2年に1回推奨
乳がん検診の対象者は40歳以上、2年に1回の受診が推奨されています。項目は医師による問診と、乳房X線検査(マンモグラフィー)です。乳房を板で挟んで、薄くのばした状態で撮影します。人によってはかなり痛いらしく、それが嫌で乳がん検診を受けなくなる人もいるようです。
乳房内の乳腺密度が高い人は、がんが乳腺の陰に隠れてしまうため、見落とす可能性が高くなるといわれています。その場合は超音波検査も追加で行うケースがあります。またマンモグラフィーが嫌だという人にも、本人の希望に応じて超音波検査を行うことがあります。
検査の結果、異常が見つかると要精密検査となります。2016年度の結果では、受診者1万人当たり630人が精密検査に回され、そのうち乳がんが見つかったのは30人でした。1万人検査して30人ですから、他のがん検診と比べて、かなり多い印象があります。実際、乳がんの罹患率は女性のがんの中でトップです。
しかし早期に発見できれば、ほとんどの人が治るとされています。全国がんセンター協議会(全がん協)の統計によれば、ステージⅠの5年生存率は100%、ステージⅡでも96%となっています。