早期乳がんと診断されたら… 「再発スコアプログラム」が保険適用になった

公開日: 更新日:

 9人に1人──。これは、女性が生涯に乳がんに罹患する率だ。罹患率の高さに加え、乳がんは若い年代で発症することもある。根治を目指しつつ、生活のQOLをできる限り下げない治療法を選びたい。その上で、強い味方となる検査プログラムが、9月1日から保険適用で受けられるようになった。

 早期乳がんは、一般的に手術の後、薬物療法が検討される。というのも、手術では検査で確認できるがんしか摘出できないから。もし、目に見えないレベルのがんが体内に残っている場合、再発のリスクがある。そのリスクを下げるために、必要に応じて薬物療法が行われる。

 薬物療法は大きく分けて、ホルモン療法、抗HER2療法、抗がん剤治療の3つ。乳がんの「サブタイプ(表参照)」によって、3つの薬物療法のうち、効果が高いものを1つ、あるいは組み合わせて行う。

 今回、保険適用が決まった検査プログラム「オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラム」は、薬物療法のうち、抗がん剤治療をするかどうかの決定を補助するもの。筑波大学乳腺内分泌外科准教授の坂東裕子医師が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇