著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

脳がいかにいい加減かを証明する「インビジブル・ゴリラ」って何だ?

公開日: 更新日:

 さまざまな機能を持つ人間の脳ですが、実は“いい加減”なところがあります。科学の進歩によって、脳の認知についての研究は、ここ数十年で加速度的に進んでいますが、その結果分かってきたのは、「人間が物事をきちんと見るのは難しい」ということです。

 例えば、同じ現象を前にしたとき、正反対のことを思う人が一定数います。Aだと思った人は、「なんでAだと思わないの?」と不思議に思うかもしれません。しかし、正反対のことを思った人に判断や考え方に問題があったわけではありません。たまたま、「目の前の出来事が見えなくなった」ことで、正反対に感じてしまったに過ぎないのです。

 脳がいかにいい加減であるかを実証したハーバード大学のチャブリスとシモンズが行った「インビジブル・ゴリラ」と呼ばれる有名な実験(1999年)があります。この実験では、被験者にある動画を見てもらいます。

 その内容は、白いTシャツと黒いTシャツを着た男女がバスケットボールをパスし合う動画で、冒頭に「白いTシャツの人が何回パスを回すか数えてください」という文字が登場します。

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