読書をすると成績が上がるが、読書時間は長くない方がいい
「読書の秋」といわれますが、読書をすると成績が上がるという静岡大学の調査データがあります。
この調査は文部科学省の委託を受けて、小学生約114万人、中学生約107万人を対象に行われました。児童・生徒の読書活動やテレビ活動、ゲーム活動、学習活動に加え、学校の読書環境や指導方法も調査し、国語・算数などの教科の学力とどのような関係や影響があるかを明らかにしています。
まず、「読書好きか?」という質問に対する回答と、テストの正答数を比較すると、どの科目でも平均正答数は、「肯定」「やや肯定」「やや否定」「否定」の順に奇麗に多くなり、読書が好きな人ほど正答数が多いことが分かりました。
ただし、「どれだけ本を読むか?」という評価軸になると、少し話が複雑になります。平日の読書時間について質問した回答の選択肢は、①2時間以上②1時間以上2時間未満③30分以上1時間未満④10分以上30分未満⑤10分未満⑥なし--の6つに分け、正答数と比較。その結果、必ずしも①や②のように読書時間が長い人の成績が良いとは限らず、適度に読書をする③や④に成績優秀な人がいる山なりのグラフ結果になりました。