(2)三が日は餅を詰まらせて亡くなる高齢者が集中する…予防法と対策をチェック
「餅は小さく切り、食べやすい大きさにすること。お茶や汁物などを飲み、喉を潤してから食べましょう。そして、ゆっくりとよく噛んでから飲み込むことが大切です」
とはいえ、高齢者のなかには見るからに噛む力、飲み込む力が弱っている人もいる。
「その場合は、豆腐やおからと片栗粉を混ぜて作る『代用餅』がおすすめです。噛み切りやすいので、高齢者はもちろん小さなお子さんがいる家庭では、窒息事故予防につながります」
さらに、餅を柔らかく調理する方法として、お雑煮やみぞれ餅など、水分を多く含む料理と組み合わせることが効果的だ。介護用の餅も販売しているのでチェックするのも良いという。
餅を食べる「時間帯」にも注意したい。
「できるだけ唾液分泌量が多い時間帯に食べてもらうのがいいでしょう。唾液分泌量は個人差が大きいものの、一般的に日中に増加し、夜間に減少する傾向があります」
餅を唾液分泌が多い時間帯である日中に食べることには、いくつかのメリットがあるという。