「15分間の昼寝」+「冷たいタオル」でパフォーマンスUP
効果的に睡眠を取ることは欠かせないわけですが、一方で眠気を理解することも大事でしょう。産業医学総合研究所(現・労働安全衛生総合研究所)の高橋らは、昼食後の眠気に関する研究(1998年)を発表しています。
実験では、被験者を次の3つのグループに分けました。①昼食後に15分間の昼寝をする②昼食後に45分間の昼寝をする③昼食後に昼寝をしない。その上で、①と②のグループは昼寝前、昼寝30分後と3時間後、③のグループは昼食前、昼食30分後と3時間後、それぞれ脳波を測りました。
その結果、昼寝をした①と②のグループは、30分後と3時間後ともに眠気を感じる程度が低くなり、副交感神経が優位になって、リラックスしていることが観察されたといいます。
半面、昼寝をしない③のグループは眠気が強い状態が続いたことも分かりました。この結果から、眠くなる昼食後は、仕事のやる気を上げて生産性を高めるためにも、①が示すように15分間程度の昼寝をすることを推奨します。
また、財団法人電力中央研究所ヒューマンファクター研究センターの廣瀬と長坂は、「冷たいタオルで顔をふく」ことに効果があると報告しています。