東京五輪までに日本に巨大地震 チリ沖M8.3で専門家警告
17日、南米チリ沖で発生したM8.3の巨大地震。気象庁は「太平洋の広域に津波発生の可能性がある」と警戒を呼び掛けていたが、日本にとって恐ろしいのは、津波だけではないという。
地震学が専門の琉球大名誉教授・木村政昭氏がこう言うのだ。
「チリでM8以上の巨大地震が発生すると、必ずといっていいほど日本付近で大地震が発生することが過去の研究から判明しています。1万キロ以上離れた場所でキャッチボールのように巨大地震が起きるメカニズムは、まだ誰も完璧に解明できていません。現時点では太平洋の東西に分かれて接しているプレートが互いに影響を及ぼしているのではないか、という説が有力です」
実際、3・11の前年はチリでM8.8の巨大地震が発生しており、その前年の2009年は、太平洋西側のニューギニア方面でM8の大地震が発生した。“連動”が疑われるケースは他にもあって、01年にチリ沖でM8.2の大地震が発生すると、その2年後と6年後に北海道沖でM8以上の地震が発生している。
「平均すると、チリの地震から4年前後で巨大地震が日本付近を襲っている。2020年ごろまで、いつ日本で地震が起きてもおかしくない。私は地震の空白域である伊豆・小笠原諸島沖が危ないと予測しています」(木村政昭氏)
本当に東京五輪なんて開催できるのか。浮かれている間に、日本でいつ巨大地震が発生してもおかしくない。