専門家には違和感 鳥取巨大地震「横ずれ型」発表の不気味

公開日: 更新日:

 鳥取県中部を震源として発生した震度6弱(M6.6)の巨大地震について、気象庁は断層が水平方向にずれる「横ずれ断層型」と発表した。これは今年4月の熊本地震(震度7)と同じ。相次ぐ巨大地震に共通するタイプというのは、素人にとっても気になる。

「横ずれは、フィリピン海プレートが西から東に押し続けている圧力によって、ユーラシアプレートに歪みが集積して地震を起こしているためです。先月12日に韓国釜山─慶州─ポハンで起きたM5.1やM5.7の地震と10月8日の阿蘇山噴火も、原因は同じです」(立命館大歴史都市防災研究所教授・高橋学氏)

 もっとも、高橋氏は気象庁が、あえて熊本、鳥取を横ずれ断層型であると発表したことに違和感を覚えたという。

「地震は多かれ少なかれ、どんな場合も縦横同時に断層をずらしています。これまでは、鳥取や熊本と似たようなタイプの地震でも、『横ずれ断層型』と表現することはありませんでした。しかも気象庁は、熊本と鳥取の地震をともに未知の活断層である可能性も指摘していました。これらのエリアで地震が起きたこと自体を、まれなケースと位置付けたわけです。こうした発表は珍しいですね」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード