首都圏直下に影響は? 三陸沖でM5以上地震が頻発の不気味
今月20日に三陸沖で発生した2つの地震(M5.3、M6.0)以降、毎日のように揺れている。
東日本大震災の震源域に近いから、その余震としても不思議ではない。しかし、不気味なのは、20日以降の7回の地震のマグニチュードがすべて5以上の大規模地震であることだ。
元前橋工科大教授の濱嶌良吉氏(地殻変動解析学)が三陸沖で地震が相次ぐ理由を2つ挙げる。
「3.11の地震は、日本海溝のほんの一部が破壊しただけだからです。酷似しているといわれる、1200年サイクルの貞観地震(869年)の事例から考えても、まだ終わっていない。未破壊領域である北海道沖と茨城沖のプレートは必ず破壊します。最近、北海道沖と茨城沖で地震が頻発しているのは、これが原因ですが、もう一つ、大きな地震と関わっているといえます。まだ来ていない、1611年の慶長三陸沖地震の再来です」
慶長三陸沖地震は400年サイクルで起きるといわれる。まさに、その時期にも来ている。2010年代は、東北地方の400年、1200年サイクルの巨大地震が同時発生するタイミングなのだ。