南さつま市で一度に6頭も クジラ座礁は大地震の前兆か
■気象庁が噴火警戒の危険地域
海底の岩盤がずれて電位差が発生したということは、地震や火山噴火の予兆の疑いがあるということか。
「鹿児島は開聞岳から南西諸島、西表島まで火山が続いています。そのうち薩摩硫黄島と口永良部島、諏訪之瀬島は現在、気象庁によって噴火警戒レベルが運用されている。こうした地域で火山のマグマが動き、それが海中のクジラを狂わせたかもしれない。周辺の人は念のため用心したほうがいいでしょう」(島村英紀氏)
口永良部島では15年5月に新岳が爆発的噴火を起こし、火砕流が海岸まで達した。先月は火山性地震が196回発生。これは1月の4倍にのぼり、現在の噴火警戒レベルは3だ。万一の事態に備えたほうがいい。